やや懐かし……という雰囲気ではありますが、レゴ以外の展示……というか、鉄道模型コンベンションという性格を考えればこちらが主役である一般鉄道模型関係の見学レポートです。
とはいえ、なるべくレゴの参考になりそうなものを選んでいます。
まずは去年に引き続き、Nゲージとレゴを絡めてきたささぽん氏のところから。
タワー・ブリッジ、スケール的にNゲージのストラクチャとして成立しています。
こちらはNゲージと「Lゲージ」の併存成立。この雰囲気だと何故か見慣れた#7938が「欧州のおしゃれなおもちゃ」に見える……。
レゴの9Vでも使える……! とyonenaga氏が注目していたKATOの新製品「サウンドボックス」。パワーパックに繋ぎ、モーターの回転数を検知してそれに合わせた走行音を出すという簡易サウンドシステム。車両側にスピーカなどの設置を諦めるかわりに、どんな車両でも音がなるというのがポイント。
音の種類はサウンドコンテナの交換で変えられます(蒸機やアメリカンDL、電機など)。
なかなかおもしろいと思います。ただ、KATOの方に聞いたところ……価格がユニット20000円超えるとのこと。簡易なものにしちゃ高すぎると思うのですが。1980年代ならともかく、21世紀の今日、この種の電子モノってもっとコストダウン出来るはずなのですが。だってサウンド鳴る10式戦車のラジコントイは5000円程度で買えるんですよ? ちょっとカトちゃん世間離れしてないかい。そりゃ売れる個数違うからコストが違うと言われりゃそれまでですけども。
メルクリンの大規模展示の隅に、何故かお馴染みのプラレールタワー?
なんでここにプラレールタワー……と思って近寄ってみると、なんと「メルクリン・マイワールド」の展示だったのでした。
車両は欧州系とアムトラック。レールも金属で三線式!
この魅せ方は巧いですね。意表もついてますし。欧州での鉄道玩具事情を変える力を感じます。そして鉄道模型が再び身近なものになっていくのでしょうか……? 前も記しましたが、レゴトレインには市場でのライバルが必要! メルクリン・マイワールド、応援しています。
去年、Nゲージの大規模集合式レイアウトの一部でレゴ製セクションを展示されていた「川口ポポ鉄クラブ」様。今年はレゴはないものの、レイアウトの上にレイアウトを乗っけた大胆な配置で勝負。よく見ると世界観もシュールで味があります。あと、右奥にはレゴなSD45と7100形も見えますね。
去年、Gゲージの151系電車で度肝を抜いた青木様の今年の題材は大軌(近鉄)1400形電車の6両編成。
大きなペーパー製(!)電車が悠然と、そして力強く走ってゆく。
風とか振動とか、いろいろ感じさせられる模型なのでした。
HOナローゲージの小型レイアウト。超絶な急カーブと急勾配が続きます。30cm角ほどの空間で30cmほどの高低差を稼ぐってことがどれだけとんでもないことか……。
ここをクリアする機関車のギア比は1:99(!)とか。超低速で確実に登ってゆきます。
なお、スイッチバックは自動。また山頂に達した列車は山内のスパイラルループを経由して右端に戻ります。
「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」をイメージしたNゲージ小型レイアウト。
どちらも世界観の切り取り方、絞り込み方が素敵です。無論、その前提となる工作技術も……。
魔女宅の方は、西洋風の街の魅せ方という意味ですごく勉強になります。お馴染みのモジュールビルディングもこんな風に見せることができればなぁと溜息……。
もう一つ溜息をつかざるをえなかった、Nゲージの小型レイアウト。和の世界観が凝縮されています。
和風エリアの魅せ方の勉強になりましょうね。欧州産のブロック玩具で何処まで迫れるかは分かりませんが……。
「見学」の価値も、こうして写真並べて振り返る価値もあったのでした。
これだから「コンベンション」という場は面白いと思うのです。