「啓蒙」とか中国のパチモノメーカーの担当者って、絶対にレゴトレインビルダーですよね……。
レゴが好きなのにパチモノで飯を食うってどんな気分なのかな……と思ったりもしますけど、もし管理人のところにそういうオファーがあったら?
……三日三晩は悩んでしまいそうで、なかなか怖い話(笑)。
レゴファンとしては魂を何かに売ってしまう行為(※)ですが、プロダクツデザイナーの座って魅力的に過ぎます。
※:ファンとしてカスタム部品やキットを売る商売は別。レスペクトの有無は大きいですこの世界に限らず。
この品も、そうした悪魔に魂売っちゃったレゴファンのデザインじゃないでしょうか?

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=532721
より。Swisso様の撮影。
見事なまでに、旧ソ連圏でよく見かけるタトラ社?系列の路面電車のモデル化になっています。

管理人撮影(2009年)のモスクワ市電。まさにこのタイプ!
当時も旧型車として余り数は見かけないものの、後継の角ばった電車よりもよほど綺麗で痛みも少なく、おそらく社会主義が上手く行ってたと信じられてた時代の生まれなのでしょう(笑)。片運転台で連結運転にも対応。
製品の方も連結器付きで、その辺はわかっていますね。
モーターライズ切り捨ててるのも、さほど気になりません。
なにより、路面電車のレゴ化では難しい、やたら腰高になってしまう問題を足元スカートのあるプロトタイプにすることで躱しているのも巧いデザイン。
さて。
メーカーの特性は三角形のバッファなどから「あぁ、あそこだな」って分かります。以前センスはないけど、現代中国型といえる大型電機やCRH(新幹線)のモデル出してたところと。
品質はともかく、センスがここまで良くなってきたところと、積極的なロシア市場開拓は興味深いこと。
路面電車のモデルは本家にも#8404しかありませんでしたし、飽くまで都市輸送機関の一部という扱いで単品ではありませんでしたから、パチモノが本家を上回ってる逆転現象は相変わらずです。
(というか、本家がやる気無さすぎなのですが。そりゃTGVにローンレンジャーありますけど、レゴ社全体のラインナップ数から見りゃトレインは相変わらず特殊ジャンル)
流石に積極的に欲しいとは思いませんけど(「啓蒙」で懲りました……)、こんな品を本家が良い意味で意識してくれますように。単品車両パッケージの需要はあるんですよ!