
欧州各国がアメリカ製蒸機を輸入した事例はどれほどあるのかよくわかりません。
但し、少なくとも第一次大戦や第二次大戦中の援助や、戦後復興用に或る程度アメリカ製蒸機は入ってきてるはず。そんな雰囲気でアレンジしてみました。

弄ったのは基本的に先台車部分と煙突のみ。
カウキャッチャを外してバッファ付きの連結器部品に差し替え。
微妙にできた隙間には赤プレートで端梁を付けた程度の加工。
あと、ランボードをバーからタイルに差し替えました。タイルをクリップで留めている由。
勿論、動力化やロッド化とは関係ない加工であり、そうした加工のない製品のままでもできるアレンジです。
煙突はフランジ状のチムニーキャップのついた形に。チムニーキャップにはPFトレイン車輪を使っています。赤白のラインは色を添える意味で。

欧州形の古典客車を牽いて。違和感有りや無しや?
飽くまで個人の趣味ですが、ヨーロピアンアレンジで随分品が良くなった気がします。
それから。
ヨーロピアンアレンジと称していますが、日本でも明治時代のアメリカからの輸入蒸機もこんな姿であった筈。バッファがあって緑や青などの塗装がされてて、東海道や山陽スジで急行牽いて大活躍してた由。その意味では日本人にも馴染むアレンジと云えましょうか※。
で、こうした日本のアメロコも、黒一色・自動連結器・空気制動などで近代化し、その一部は1960年代までも生き延びてたのでした。
次回可能なら、そうした日本形アレンジ(現役末期。北海道運炭私鉄風?)もやってみたいと思ってます。
ただ、多くの部品を黒に差し替えるのでもはや別の機関車になってしまうかも知れません。
※:但し、日本ではアメリカ製の「テンホイラー[2C]」は輸入されず、「アメリカン[2B]」と「モーガル[1C]」が多かったのです。前者は客車用・後者は貨車用。
こうした簡素ながら豪快な米国機たちは、優雅な佇まいな英国機と共存・共演していたのでした。
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唯一の現行蒸機セットです。遊び倒す余地は濃厚です。