
#79111の動力化の前段階として、取り敢えずサイドロッド・メインロッドを付けてみました。
サイドロッド(動輪同士を結ぶロッド)は難度低い割に効果的。
但し、その前に動輪車軸のうち第一動輪・第二動輪のものをテクニックシャフトに差し替える必要があります。第三動輪も差し替えたいところですが、連結器が邪魔するのでシャフトペグのままで済ませました。これでも位相を付け(対になった車輪で、90度の角度差を付ける。180度じゃダメ)、ロッドで結ばれれば動くはずですから。
サイドロッドは長9のアーム(厚)でも良いのですが、後述のメインロッドのことを考えて長5と長7の1/2厚アームの複合としています。
もう一つ、ないと納得出来ないのがメインロッド(シリンダと動輪を結ぶロッド)。
#79111ではシリンダは先輪台車に固定になっていて、カーブでは首を振ってしまいます。シリンダ部分のみを車体側に持ってくる改造が王道ですが、これを行うと台車を避けるためにシリンダの位置が高くなりすぎて機関車の形状が崩れる虞れがあります。#10194エメラルドナイトもこの問題がありました。
加えて、改造工程も増えてしまいます(=めんどくさい)。
今回は、シリンダを先輪台車に残しつつ、「メインロッドを軟質素材にして、カーブでの伸縮分も考慮した長さにする」手法を試してみました。軟質素材というのは何処にでもある? 硬質パイプ部品です。

パイプ自体の柔軟性と、シリンダ部分の遊びのお陰でカーブやポイント分岐側もクリア。なおサイドロッドとの干渉ありますので、サイドロッド前半部分は「薄い」必要があります。
問題があるとすると、構造的にどうしてもロッド部分の幅が増えてしまうこと(突出部最大10幅)。メインロッドがか細く見えてお世辞にもリアルではないこと……でしょうか。でも、ないよりは遥かにマシだと思いますし、低位置のシリンダには先台車の台車枠を隠す効果もあります。

カーブを曲がってる状態を上から。無理を通して道理なんか引っ込める。
製品のイメージを大きく変えないように、また製品で有りそうな雰囲気で弄るとなると、これが限界ってところでしょうか。
この改造の趣旨、ゼロから蒸機1両自作するわけではありませんから。

改造に必要な資材はこんなところ(写真は片サイド分)。
・パイプ 長さ12.5cmのものを2本(25cmのものを真ん中で切断)アームの1/2厚はやや入手難しめですが、他のものは割となんとかなると思います。
・クリップタイル1×1 2個
・テクニックアーム1/2厚 長5 2個
・テクニックアーム1/2厚 長7 2個
・シャフト長6 2個
・ペグ(摩擦なし) 4個
・ハーフペグ 2個
・3/4ペグ 2個
ここからは好みに合わせて。
・1×2プレート又は同ハンドル付 2個
・プレート1×2 テクニック穴あき 2個
・センターポッチプレート 2×2 2個
・丸タイルΦ1 2個

というわけで、#79111の簡単にできるドレスアップ。ロッドが動くと手転がしでも十分に楽しい♪
この機関車、手を入れれば入れただけ化ける、ポテンシャルの高さはありそうで、ここは期待通りでした。
無論、次回は動力化(簡単コース)です。お楽しみに。