
<公式HPより。目玉の2D2 9100形>
話題になった開館から1年。やっと訪問の機会が得られました。
勘違いしていたのは所在地。みなとみらい地区で桜木町あたりかと思ってたら横浜駅歩5分という恵まれた場所。ここならアプローチは簡単です。
展示は個人的には垂涎ものでした。
古典電気機関車や古典電車、欧州系全般。アメリカ型では派手な流線型と好みが合うものが多く、クラクラします。インテリア……天井の絵まで作りこまれたワゴンリの木造食堂車は見惚れました。他の車両も客車・電車はインテリア完備が当たり前なのですね。
(ただ、近年のものが好きな方は退屈されるかもしれず、そこは難しいところでしょう)
1番ゲージのレイアウトは圧巻です。
この種の展示運転は交通博物館(旧)よりHOゲージが定番ですがそれよりも二回り大きい。普段触ってる(笑)、ABS樹脂ブロック製の車輌よりも一回りは大きい!
それが広大な空間を走り回る!
何より、音がすごい。
遠方の展示室にもレールを摺る音やらジョイント音が聞こえてきます。後者は鉄製レール+鉄車輪(よく使われる、洋白+真鍮ではなくて)によるものだとか。この大きさと迫力になるともうサウンド等は要らないのですね。
交通博物館などのように時間を決めて走るのではなく、開館中はほぼ運転しっぱなしという太っ腹さも印象的です。
走ってるのがベタな欧州型(おそらく市販品。但し超絶高価な……消耗大丈夫かしら?)なのも個人的には美味しい。103のラインゴルト。01の牽くDツーク(急行)、V200の貨物。E91の貨物。この辺は欧州型定番故にまったく飽きが来ません。
それに加え、時間決めで原氏制作のヴィンテージな車輌が走ります。今日はたまたまこの博物館の目玉? SNCFの2D2 9100牽引のワゴンリが動くところを見られました。車軸配置2D2のブフリ駆動機のジョイント音は堪らない音。個人的にも大好きな機関車だけに見られてよかった!
無論、シーナリーは手抜きなしの欧州系です。
ところどころに原氏が制作された日本形車両がチラリチラリと見えますが、違和感は不思議とありませんでした。
嬉しいのはオペラグラス貸してくれること。これは待ってでも借りるべきです(或いは持って来るべき)。アップで見て、135mmの望遠レンズで狙ってるような画角はもはや模型には見えなくなってきます。実際、写真コンテスト行った時の作品は「模型?」ってものが少なくないようです。
で、正直なところ言うと、HOゲージの横浜の鉄道ジオラマはイマイチでした。
先に凄いもの見せられちゃしょうがないですよね。
施設としては、規模の割にスタッフも多く、人的な要素に予算使われてるのが伺えます(ここを考えると、多分通常の入場料でも厳しいのではと思ったり)。
あと、開館1周年記念無料日であるためか平日ながらお客さんは多かったです。また、年配の方を中心にかなりゆっくり展示を見ている方が多いのは印象的でした。
まぁ、通常の平日はどんなかんじなのか分かりませんけれど。
なんであれ、通常営業時にも再訪の価値はありと断言できましょう。
何時かオフ会をここでやりたいものですね! 下にも記しましたが、得られるものはある筈です。
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さてさて。
これほどのものを見た後だと、手近なもの……「ABSブロック製の鉄道玩具」をみてどう思うか?
いや、厚かましくも、十分イケてると思いましたよ。
Oゲージ相当のサイズがあり、風とか音とか振動も感じられるサイズ。
世界観を作れる豊富なシーナリーやフィギィア。
多くの車輌を手作りしなければならないクリエイティビティ。でも、なんでも作れる!
それが工具やら技術なしで誰にでも参加でき、また価格も低い(HOゲージとNゲージの中間程度)。

何せ、自分には技術も金もない。でも、レゴは或る程度のことを可能にしてくれる……。
今日は、良い刺激を受けました。