面白いことになって来ました。
#31012ファミリーハウスの組換が盛り上げってます。作者の個性がより顕れる方向に。
◆菅笠様の「店舗」(SF風?)と飛行機械
先方(「菅笠雑記」)の記事 brickshelf
未来的というか
SF的というか、センスがこの作者らしくて他の作品とは一線を画しておりましょう。こんな方向性も勿論有りだと思うのです。
建物の形状がえらく
非日常的ですし、小型の飛行機械とか
そのためのプラットフォームも堪りません。
建物のデザインとしては、壁中心の左右翼部と、窓中心のセンターにわけて
メリハリをだしていること。また、平屋根(丘屋根)を使うことで、建物自体の
床面積を最大に確保しているところが注目されましょう。
断面のアーチはやはり美しく。また、背面の
細かい窓の組み方もまたセットの特性を生かしていましょうか。あと両翼部では屋根の上にブロック壁部があるのも、意外と有りそうで出て来なかったデザインですね。
店内のやはり独自の世界観の伺える、商品?も楽しい。
作者のセンスが
炸裂している飛行機械。
自動車がセットですから、のりものセットでもタイヤついてるやつじゃないといけない……みたいな既存観念をふっ飛ばします。マシンガンが適度に物騒で?嬉しいところですね。
◆◇◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆◇◆
◆Risky様の「海軍の小さな砦」。#6276か#6277か?
先方の記事「南海のポリス」より
「#31012 海軍の小さな砦」
単独での記事なら
「#6276 Eldorado Fortress」復刻です! とかまた悪ノリして付けたくなる雰囲気です。
(船は無論組換ではありませんが、イメージ上重要なので船有りの画像を使わせて頂きました。海軍フィグも同様)
<参考画像:#6276 Eldorado Fortress/1989>
或いは、
#6277 Imperial Trading Post(1992)か?
<参考画像>
この辺の海軍の港というテーマの製品は憧れを募ったものですが(2009年の
#6242 Soldiers' Fort はちょっとイマイチでしたね……)、その雰囲気を見事に「今様」にされてきました。
クリエイターの故の
ソリッドな建物の質感は、パネルに頼っている過去の製品とは比較になりません。
そのうえ、色合いまでリアルな
「地中海風」です。
フィグ・船を外した単体での画像。これで
5160円(笑)。 フィグ・船を含めて実売9990円くらいのセットになったら感涙モノです!
下世話な話はともかく、
「南海」知り尽くした方ならではのアイディアにデザインに満ちていましょう。段になった小さい窓であったり、効果的に使われている片アーチであったり。随所で漆喰から石が見せている作りが「ガチ」でできるのはクリエイターならではでしょう。また、右手塔のアーチ窓の意匠もパネルプリントっぽくて泣かせます。
船着場の斜面(黒い砂かしら)に茶色のスロープ使っていたり、皆があましがちな(笑)、青やミディアムブルーのブロック・プレートで波の表現を行なっているのも嬉しいところ。ここは昔の製品以上かも。
大アーチは避けていますが、あわせて大窓も避けているのは「砦」らしい。このお陰で、良い意味で
#31012の組換っぽさも薄れているんですよね。
(まぁあの大窓使って開口部大きくすると、昔の砦の跡を改装した別荘やホテルという、現代の欧州っぽい建物にもできるわけですけれども)
内部。左が将校、右が兵士のセクションという感じでしょうか?
公式製品よりも居住性はよさそうな造りです。
ともあれ、地中海的配色の#31012が、
2012−2013年の「南海大飢饉」を埋め合わせるチカラを持っているのはたしかでしょう。海軍や海賊持ってる方にはお勧めです。
大アーチを意図的に使ったリ、ヒンジによる開閉など更にアイディア絞る余地もありそうですし。
◆◇◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆◇◆
◆Mugen様の第3作目「イタリアンレストラン」
これまで「アーチ」を避けてこられたMugen氏が、アーチを積極的に使ってきたらこんな作品が生まれました。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=531044 向って左の二面に大胆に大アーチを配置。そして小アーチは右手の飾り壁へ。
大アーチ内部にはドアや窓。
丘屋根部分の縁には
緑のアクセント。大量に含まれる緑プレートにこんな使い方ありますとは。
門灯や、
メニュー立て看板、建物の片持ち灯というエクステリア要素もレストランらしさを多いに盛り上げます。
向って左手部分は駐車場か? レンガブロックと花壇が灰色な色彩をカヴァー。ここに自慢のイタ車並べたいものですよね。4幅のアルファとかチンクエチェントとか(パンダもいいなぁ)。
向って右手の飾り壁の内にも向かい合わせの小テーブルが。
素直に使った正面の
三角大屋根も良い所です。敢えて狙うは王道な雰囲気。二階のドアに青いのを持ってくるのも色彩的に効果的。クリアのドアだとここまでの「押し」は無かったでしょう。
そして、ここが
真っ二つに別れるのもインパクト十分!
開いた状態もまた素晴らしい。お店の
シンボルといえる石窯が目立っているのですね。
大胆に形が変わることで、王道的な三角屋根が、Mugen氏得意の
片流れ屋根に見えるところも作家性を感じさえます。
インテリアは完備が当たり前になってしまいましたが、一階のテーブルの廻りにはオイル?やカトラリ等のサービステーブルがあり、らしさを盛り上げています。二階テラスへの階段の取り回しも綺麗。奥のほうで目立たないのですが階段手すりも手を抜かれていません。
厨房やレジも小気味よく纏まっています。ここは良い意味でリアルなレストランっぽい。
圧巻は石窯。ここは照明が灯ります。煙道にみたてたスイッチのまとまりの良さときたら。石窯部分の
屋根を押すと石窯が点灯っていうのが堪りません。
丘屋根部分にはテラス席。ガーデン・店内も含めて
計7席という規模もレゴ建築としては立派なスペックでしょう。しかも、それぞれがゆとりのある配置なのですから。
ありがちな感想で恐縮ですが、こんなお店できっちりコースとワインでイタリアン戴きたいなぁと思うのでした。オープンエアなランチも星空眺めてのディナーも素敵そう……。
こんな素敵な組み替え作品のできるマルチキットが
たったの5109円。街な人も南海の人も、多分メカSF系の人も。あと作例こそ無いですけどお城の人も使えるはず。
……個人的には3セット目を購入するかどうか本気で悩んでいるところです(白駅とモジュールカフェを潰す気になれない……)。