「緩曲線の実践 カント付きの大カーブ!」

直線32本による緩カーブによる巨大エンドレス。
直線による緩カーブ自体は9V時代から知られていましたが、ここまで大規模なエンドレスは初めて見るものです。


大カーブには、大きなカント(カーブの傾斜)。
プレート2枚分ですが、効果は絶大です。まず、見た目が格好良い。格好良すぎる! 市販のままの#7939新カーゴトレインがここまでリアルに見えてきますとは。インフラの効果って絶大です。
先方には特に記されておりませんが、走行抵抗も少ないはずで、カーブでも殆ど直線同様の速度・牽引力で走行できてしまうのではないでしょうか?

「スカイライナー8両フル編成を試運転。フルスピードで走っても全く問題ありませんでした。高速列車には最高の環境です。」とのこと。元来、PowerFunctionってこれくらいの規格を前提にしているのかな……と思ってしまいました。レゴトレインがOゲージくらいの大きな鉄道模型と考えると、この大半径カーブはそれほどぶっ飛んだものには見えないのです。
そして……。

先の直線32本からなる緩曲線の外に、更に「直線40本の緩曲線」をおいて複線にした図。
急曲線を無理して曲がっていくという、レゴトレインの既成概念がぶっ飛びます。
空間は……大学の教室でしょうか?
学生活動として大学設備が使える場合、或いは公共施設などで大きめの会場をトレインメインで借り切った場合なら、それほど非現実的には見えないのも印象的です。
(無論、個人の自宅などで考えるのは無茶ですが)
実際、これほどの規模のものを行うとしたら「何らかの公開の催し」が理想ですから、そうなると何らかの公共施設利用(或いは大学の催事に合わせる)は必然になってしまうでしょう。

PFによるテンダー機(エメラルドナイト改か?)と、客車3両(taizoon氏)。
通常カーブだとこの程度の編成でも既に迫っ苦しく見えるのですが、40本緩カーブだと実に悠然・優雅にさえ見えてくるから不思議です。
あらゆる意味で革命的な緩カーブ。レゴトレイン……もといLゲージ鉄道模型が狭い枠から開放されることの実験に、実践。
2013年はこの意味でも大きな一歩でしょうか?
とはいえ。
何か禁断の果実でも齧ってしまったような印象も否めません(笑)。場所も資材も個人でそろうかというとちょっと難しい。JAMのような大型イベントでさえも、「今年は」流石に無理!
まぁ「禁断の果実」も、皆が体感できる公的な場所で皆で分け合えれば(公開展示されれば)問題ないでしょう。趣味にだって「ハレとケ」は必要ですよね?
「ハレ」は華やかに楽しみたいじゃないですか。
で、蛇足。
レゴ社は「フレキシブルレール」の配合を変えて欲しいです……。現行で直線8+フレキシ16個のセットですが、これを直線11、フレキシ4個にしてくれないものか(苦笑)。
フレキシは飽くまで「調整用」だと思うのですが。わかってないというか。