



http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=530370
中央線沿線の著名な駅舎でした。しかし2006年に解体されていたとは知らず。
せめて田園調布駅舎のような形で再建できること願っています。
そうした鬱になりそうな話はさておき。
実際にはもっと大きな建物を、うまくレゴのミニフィグサイズにスケールダウンしたのは巧いですね。その上で実物の特徴は余すところなく取り入れ。正面アーチは2×8や3×10では曲率違いますから、2×6にされたのは正解だと思います。
また、普通の赤と白にしたことで、オールドレゴ的な暖かみも生まれました。
屋根端の処理は張り出しなしですが、建物のスケール感を考えるとこの処理は「有り」だと思います。張り出しをつけるとそこがオーバースケールとなってしまい、実際には大きな建物……という感じが薄れてしまいそう。
特徴的な正面だけではなく、側面や裏面も再現されています。
側面の縦長の窓の繰り返しはシンプルながら美しい。
裏面は、複雑な屋根パターンが見事。屋根スロープの模範的使い方と言えましょうか。ホームに繋がる部分の緩傾斜部分や、平屋根の張り出しは精細感があります。
あとは、花壇の暖かさも。

そして、駅周辺のジオラマ的展開。
築堤上にあるホームや、大きな樹木。すべて「にっこり」なミニフィグたち。
築堤や階段はタン色に白い手すりが良いアクセントになっています。欧州系の精細ビルドとは違ったベクトルですけれど、この方向のビルドもまた心を打つものでしょう。この暖かい美しい雰囲気はレゴという玩具固有のものってことを印象つけられます。
そして実物でも、こんな雰囲気が再現されること願ってやみません……。