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2013年06月01日

【歴史】レゴトレイン製品史28 1991年 9V製品(単品・レール等)

 引き続き、1991年、9Vスタート時の製品です。
 単品貨車が2種類に気合の入った駅セット。そして当然ながらレール各種。交換用モーター。
 #4554「黄駅」は圧倒的でした。以後のレゴ建築の方向性を変えるさきがけになったと言っても過言ではありますまい。

 12Vから退歩するまい……といわんばかりのクオリティと攻勢。
 実際、幾つかの機能は退歩していたわけですので、欧州市場を考えるとこれくらいしておかないといけなかったのかも知れません。

 これがずっと維持できればよかったのですが、当時はまだ「大人もレゴを買う」時代になっていなかった。ゆくゆく退潮していくことに。


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●#4515 Straight Rails

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4515-1
 直線レール単品。8本入。日本でもカタログ掲載品でした。
 御多分にもれず、いつも品薄だったようです。箱のデザインは上記のものの他、2003年以降のWorldcityタイプが存在します。後者が2007年ころの供給停止まで使われていました。中身は2004年ころから「新濃灰」に変わっています。


●#4520 Curved Rails

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4520-1
 曲線レール単品。8本入で半周円分。日本でもカタログ掲載。
 御多分にもれず、いつもあまり気味だったようです(苦笑)。但し、それでも2003年以降のWorldCityタイプ及び、2004年以降の新濃灰タイプも存在したのでした。直線レールもそうなのですが、箱を開けないと色がわかりません……。


●#4531 Manual Points

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4531-1
 ポイント左右セット。ポイント左右+曲線レール2本。日本でもカタログ掲載。
 これもWorldCity箱と新濃灰版があります。


 注意書き。左には「選択式」であることが示されています。12V時代「全通式」だったことを知ると、この当たり前のことが記されている意味がわかってきましょう。

 右には分岐側に直接曲線外方、または直線レールを繋いではいけないとの記載があります。
 正直、この制限の意味が未だにわかりません。純正品車輌なら「×」の繋ぎ方でも問題なく走行しますし、自作の蒸気機関車のような面倒な?題材でも、「×」パターンでも概ねクリアしますから(というか、走行テストさせます)。
 小刻みな小カーブが連続してしまうので不安定になり、「動作対象外」になるよってことだとは思います。


●#4558 Transformer and Speed Regulator

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4548-1
 スピードレギュレータ単品。本体+ACアダプタ+レールへの給電ケーブル。
 #4558メトロライナーにスピードレギュレータが含まれませんでしたし、#4551クロコダイルのような単品機関車のことを考えれば単品販売も必然性がありました。
 しかし、#4563貨物列車には標準で含まれていましたし、後日のトレインセットでは含まれているのが標準になってきます。
 そうなると#4558は余り物に……。そのためWorldcity箱は存在しないものと思われます。


●#5300 Electric Train Motor
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=5300-1
 トレインモーター単品。
 おそらくサービスパックとして、箱なしパック入りでの供給であったと思われます。単品の9Vトレインモーターとしては後日の#10153がありますが、あちらは通常商品として箱入りだったとのは対照的。
 理由は、この時代にはモーター無動力車の発売がなく、店頭に置く必然性がなかったためと思われます。


●#4536 Blue Hopper Car

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4536-1
 貨車単品。貨車と小さな荷降ろし場付き。日本では未販売。
 欧州系のホッパー車がモデルで、いま見てもリアルな形状です。ダミーではありますが開閉シリンダの表現があるのがらしさを増していましょう。
 底面は開閉しホッパとして機能します。そのため車体フレームには4.5V時代のものが使い回されています。

 %4178 灰レール4.5V時代に機関車用で使われていたもの。今の目で見ると過渡期的な製品と云えましょうか?


●#4543 Railroad Tractor Flatbed

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4543-1
 貨車単品。貨車と作業用重機のセット。これも日本では未販売です。単品車両軽視は4.5v時代より悪化しています……。
 貨車はボギー無蓋車。重機はこれを使って保線作業するのもありでしょうし、また貨車の積荷としても楽しめましょう。純粋に貨車単品だと地味な製品になってしまいでしょうから、こうした工夫は必要だったのでしょうね。ただ、製品価格に跳ね返ってしまう問題はありますけれども。

 「貨車単品」が欲しい今としては、考えてしまう問題です。


●#4546 Road and Rail Maintenance

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4546-1
 保線用の軌陸車。云うまでもなくウニモグがベース。4幅車の模範的といえるスタイル。レゴのウニモグはこの製品が元祖と思われます。
 車輪は9Vに合わせて新規開発の「小径車輪」を初採用。見てお分かりの通りこの車輪はヒンジで上方に折りたたむことができます。

 なお、後方には連結器がついており、保線モーターカーや入換機関車の代用としても使える配慮がありました。
 

●#4539 Manual Level Crossing

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4539-1
 定番の踏切単品。踏切警手の小屋付。これは日本でも発売されていました。
 踏切警手は今の日本ではほぼ見られませんが、1990年代は未だ何箇所か残っていたと思います。なお、2009年のロシアでは「踏切=警手の居るもの」でした。安全思想の差を感じます。

 閑話休題。この時代は踏切のバーは専用の一体部品です。後日の製品は赤白をテクニックコネクタやタイルなどで表現していますが、どちらがよりスマートなんでしょうね。

 ともあれ、こじんまりとしつつ、まとめ方の巧い製品でしょう。


●#4554 Metro Station

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4554-1
 駅。所謂「黄駅」。歴代のレゴの「駅」というか鉄道系ストラクチャの中ではもっとも立派なもの。悲しいかな駅に関してはこれを上回る製品は未だに存在しません。当然というか必然というか、日本未発売でした。

 モデルは欧州でもアメリカでも多々見られる古典建築。丸プレート使った装飾や、大量の2×2旧規格窓は羨望の的!
 日本の感覚では、なんで駅の正面がホーム側を向いているの? ってことになりそうですが、あちらではホーム側もまた「正面」と捉えられてるようで手抜きがされてないのですよ! 

 建物の造作は今で言うところの「#10000代」を思わせます。但し、壁面などは大型ブロックで一体化されてたりして、この時代の一般品であることもわかるのですが。プラットフォームも一体部品で、これは後日港湾のセットにも転用されています。
 付属品は大げさな荷運び車。日本での往年の荷物輸送はもっと小型のロールパレットやらターレット使ってましたので、こんな大きなトラクター+トレーラーには違和感感じるところですが、これもあちら(少なくともアメリカとロシア)では当たり前なのでした。

 ともあれ。
 レゴの建物はこれまでずっと合理性やモダニズム路線だったのに対して、古典化や精細化という意味で1つの方向転換になった記念碑的製品とも云えましょう。
 この「黄駅」があったからこその「モジュールビル」「Architecture」というのは大げさな見方でしょうか? ……まぁ、そこに行き着くまでの紆余曲折がとてつもない話なのですが。
 
posted by 関山 at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | レゴトレイン製品史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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