正直なところ申せば、brickshelfのサムネイル見ただけでMugen様の作品と分かりました。組換でも
作者オーラって伝わるものです。
そして、これが
#10233ホライゾンエクスプレスの組換で成立している、ということも……。
とはいえ、作品をじっと眺めれば眺めるほど「これで組換?」って思わされるのですね、無論良い意味で。
題材が素晴らしい。フランスつながりで同じSNCFのCC72000形を選ばれるとは。カラーリングであったり(cc72000にオレンジはないはず……でも、違和感皆無)、また#10233固有の「斜めプリント入り2×4タイル」を活かせる題材という意味で、元セットの個性を活かしきっていましょう。
そのうえで、
「まさか」この形状になるんだ! という組換作品ならではのインパクトも十分。
cc72000の実物については
こちら(wikipedia日本語)。見逃せない記述有り(後述)
さて、CC72000という題材はカラーリング的に、
普通に造っても側面のΣ形のラインなど表現が
難しいのですが、#10233に大量に含まれる白黒のポチスロで無事クリア。
横組駆使! 横組が
2ブロックと4ブロック入り交じって側面ルーバー形成している辺りは感動的でさえも。あとは件のプリントタイルの生かされ方!
フロントも組換という制約下で、ここまでアルストム名産のゲンコツ顔を表現しているものです。
#10233はキャノピー部品が少なく、それが組換上はネックになりそうなのですが、ここは思い切って飛行機窓を使った前面窓も、また正解。
屋根のボリューム感もCC72000らしさがよく現れていましょう。
組換云々なしで、
CC72000の6幅作品としても秀逸です。無論、標準部品でPF動力化もOK!
付帯する2軸貨車はタンク車・冷蔵車・無蓋車。欧州型と言うよりは日本形っぽいのですが、違和感は殆どありません(古い貨車は似たような形状ですよね割と)。これもまた組換というより普通に作品として成立するレベル。何より
TGVが二軸貨車、それも古めのに化けるというインパクトが堪りません。
なお、管理人は#10233をみても二軸貨車という発想は出てきませんでした。理由はセット内では連結器が足りないから(計3つしか入ってない)。ここはなんとパンタグラフ用のパーツ組み合わせで
「自作」連結器で処理されています。その形状がまた連結器として不自然ではないもの。
当然の感想ですが、こんな
組換作例をサブインストで掲載しない某社は間違ってますね(笑)。
#10233という
製品の魅力をブーストする力は十分に。
最後に蛇足をば。
1999年から数年間、TGV大西洋線の列車が、ヴァンデ県の郡庁所在地で大西洋岸のマリンリゾート地でもあるレ・サーブル・ドロンヌまで直通していたことがある。ただし、この区間は当時は非電化であったため、ナントから本形式が牽引した。(wikipediaより)
CC72000+TGVはガチであった編成のようですよ。まぁTGVはPSEではなく、TGV-Aの方なのでちょっと違いますけれど。でも不思議な縁って感じはします。
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昨日、7月の新製品情報が出てきましたが、
残念ながら未だ#10233の一般販売は出てきていません。クリブリでの発売は4月と5月にありましたが……未だ残っているところあるのでしょうか?
#10233 マケプレには出品されています。
送料込14999円から。
急ぎで手に入れられたいなら、或いは遠方のクリブリ店舗への
買い出し足代を考えれば……悪くない価格でしょうか? この円安下、個人輸入するよりは安いかも知れません(bricklinkでは12000円程度。国際送料考えるとちょっとこの金額で収まりそうもありません……)。
希望的観測ではありますが、クリブリ先行があった以上、何時かは一般扱も出てくるとは思います(逆にクリブリ先行がないと、国内扱いのないパターンは最近は多いですね……)。
なお、Mugen氏の組換というと
「#10224 タウンホール」からの東京駅風駅舎も見逃せませんよね。
<追記>
この記事書いた直後に、
7月12日発売予定でamazon.co.jpに登録された模様です。上のリンクの
左側が公式扱い品となります。真ん中のは並行輸入品。
但し、現状は割引率が全くかかっていない状態です。28%OFFか、せめてクリブリ価格程度はお願いしたいものですが……。この辺状況に変化あれば記事に致します。
ともあれ、
「国内一般販売がある」「通販で手軽に入手できる」という事実だけでも十分に朗報でしょう。先にも触れましたが、14999円でさえ個人輸入では難しい金額なのですから。
<追々記>
amazon.co.jp、すぐに28%offになっています。安すぎです……。