管理人の知る限りでは内外含めて4作目になる、EH500形電機のモデル。
実物についてはこちら(wikipedia)。1997年にEH10以来久々のH級2車体電機として登場したときは驚かれたものでした。
EH500には意外とマイナーチェンジが多く、試作機(901)、量産一次(1.2号機)、量産二次(3-9号機)、量産三次(10号機以降)と前面形状が異なるのも特徴。それぞれにファンが居るようです(笑)。
今度のyanagin様の作品では、初の「量産三次」形のモデリングとなりました。他の姉貴分に比べてスマートさは劣る?ものの、マッチョ感というか力強さは他のタイプより強調された造形です。

ヘッドライト周りの白色塗りわけが実に鮮烈! ポチスロの駆使で生まれたマッシブな造形も魅力。良い意味でキュービカルにディフォルメされているのも良い感じです。
何より特徴的なのは前面ガラスをキャノピーパーツではなく、パネルとタイルで組み上げ、斜めに固定していることでしょう。EH500でこの表現は初めてです。キャノピーのスマートさも良いのですが、細密感ではこちらに軍配が?
車体裾のステップやつかみ棒の表現もこの機関車らしいところですね。
側面に目を移すと、運転台窓まわりの精細さが目に入ってきます。前面窓の隙間はグリルスロープで埋めているのですね。
全体に奇をてらってはいないものの、その分すっきりと仕上がっていましょう。
また、屋上機器の細密さや黄緑の碍子が目を引くところ。緑系の碍子は赤い機関車には映えるのですよね。
それから注目点は連結部の処理。連結面はギリギリまで詰められ、なおかつ貫通幌の表現があります。
さて。EH500というと以下の作品が思い出されるところです。
イグ様の作品:「3-9号機」(量産二次)がモデル。動力はPF。2012年作品
なかの様の作品(この写真の中に写っています)
モデルは「1-2号機」(量産一次)。2002年ころの作品です。
SuperB様の作品。量産二次がモデル。2008年の作品。
それぞれに微妙に異なるプロトタイプ、そして細部の表現。優柔付けがたし!
これらの作品が一同に会したら素敵だろうな……と思うのでした。
……あと、試作機901号機はまだ手付かずですね?