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2013年05月09日

【歴史】レゴトレイン製品史26 1991年 9Vスタート(システム概要)

 この連載も、いよいよ9Vを扱うときが来ました。
 規格としては「半ば、現役」であり、比較的最近な気もする一方で、既に22年も前のことですから歴史の一部でもありましょう。
 とはいえ、9Vで生まれた車輪やレールの形状はRC/PFと引き継がれています。

 車輪は外枠のある鉄道車両用として当たり前の形状になり、レールは一体の軌匡(ききょう)型になりました。これまでの玩具然とした露出した車輪。また組立式のレールとは一線を画す。
 車輌のデザインは欧州型一辺倒から、アメリカン・ワールドワイドを意識したものへ。
 そして「←○→」のレゴ鉄道マークもまた9Vから。
 
 レゴトレインに時代区分条明確な区切りがあるとしたら、1980年の青レールから灰レールへの移行。2007-9年ころの9Vの終焉とRC・PFへの移行も大きな区切り。
 しかし、規格やコンセプト・デザインの方向性が決定的に変わったという意味で1991年は永遠に忘れ得られない年になるのではないでしょうか?

 先に記しておけば、1991年の大変化がなければ「世界一創造的な鉄道模型」としてのレゴトレインの今はなかったともいえます。
(但し、遅かれ早かれ鉄道システムは刷新を迫られたと思いますが。電源の9V化は1987年以来ですから必然性はあったのです)

 功罪の評価は先に送り、先ずは9Vのシステムを概観してみましょう。


 スピードレギュレータと、ACアダプタと給電ケーブル(フィーダー線)。

 トランスではなく、スピードレギュレータである理由は、トランス部分がセパレート……ACアダプタとして分離したため。
 当時ACアダプタはTVゲーム用には一般化して久しく(一例としてファミコンは1983年)、コストダウンに繋がったはずです。ワールドワイド対応しやすいのも利点。

 ACアダプタは各国の電圧・プラグに対応したものが供給されました。無論、日本の100V向けも。純正品は入手難しいのですが、定格が近ければ利用可能(例えばファミコン用は使えます)。

 給電ケーブルはスピードレギュレータとレールをつなぐもの。片方は通電ポッチで嵌めるだけ。もう片方もレールに嵌めるだけのワンタッチ。

 なお、公式製品にはありませんが、スピードレギュレータは他の9V電圧のライトやらテクニックモーターやらの汎用電源としても使用できます。PowerFunctionでも変換ケーブル咬ませば使用可能。
 幸いにもスピードレギュレータのみなら廉価ですので(複数セットを買うと、余る!)、幅広い?利用は考えられていいのかも知れません。電池気にせずテクニック工作とか動かせるの楽しいですよ?



 曲線レール。レールそのものはプラ製であり、通電部分にステンレスのコートがしてあります。
 曲線半径はこれまでの4.5V/12Vと全く同じもので1種類のみ。16本で円周になります。
 色は(旧)濃灰でしたが、2004年以降新濃灰のものも供給されました。現存しているものは旧濃灰の方が圧倒的に多数です。


 直線レール。レールはプラ製で、通電部はステンレスコート。
 長さは16ポッチで4.5V/12Vと同様。色は(旧)濃灰と、2004年以降の新濃灰の両方あり。

 レールは鉄道模型・鉄道玩具では常識的な軌匡形状になりました。
 4.5V/12V時代の組立式と違い、設営は非常に簡便になっています(というより、12Vの設営が余りに手間が多いのです……)。


 ポイント(左)
 側線分岐専用だった4.5V/12V時代と大きく形が変わりました。
 しかし、なぜか分岐側には直線や、外向けに曲線つなぐことが「×」とされていました。原則として内向けに曲線を繋ぎ、側線分岐にすることが推奨です。実際に前者のような近い方はしましたが問題はなく、「×」の理由は不明……。
 ただし、側線分岐時の複線間隔は4.5V/12Vの0ポッチから8ポッチになり、やや開きすぎながらも、複線での車輌接触などの問題はなくなりました。また、8-10ポッチ幅程度の自作車輌も使いやすく。

 電気的には「選択式」になったのが大きい。ポイントそのものが電気的なスイッチとなり、進行する側のみ通電します。留置車輌(動力車)は進行しない側においておけば良いわけです。
 この、今から思えば当たり前のことが12V時代はできず(全通式)、列車留置には信号機セットでギャップスイッチを要し、コストや手数が相当なものになっていました。

 
 ポイント(右)。
 左と何ら変わりません。
 9Vとその後のRCでは、ポイントの電動化は全く配慮がありません。ここは退化です。

 ただし、スプリングポイントになっていて逆線割り込み進入時でも脱線せず、またポイントは元に戻ります。
 同じ向きのポイント2つあれば、単線区間の行き違い線なら半自動的に使えたりします。これは4.5V/12Vには出来ない使い方です(12V電動ポイントは逆線進入ができません。手動ポイントは割り込んだ側に変わってしまいます)。

 なお、クロスレールは1991年のスタート時には用意されていませんでした。



 9Vトレインモーター。寸法・構造は12V灰レール(1980)のものとも、或いはRC(2006)/PF(2010-)と共通です(内部のモーターの特性はそれぞれ別物ですが)。
 両軸モーターが入っており、ピニオン+クラウンギアで駆動します。そのため、動力車の手転がしも一応は可能です(ウォームギアでは出来ない芸当)。

 車輪は固定で、全く取り外しなどは考慮されていません。
 車輪の踏面部分はゴムベルト巻きで牽引力を確保。集電はフランジ部分のみで行なっています。フランジにも微妙にスプリングが効き、レールへの接触を確保しています。この辺の作りは微妙絶妙。

 上の絵でわかりますよう、片方に通電ポッチがありそこからライトなどの電源を取ることが出来ました。9V時代ほとんどのトレインセットにライトギミックがあったのです。ただし、走行電圧と同じですから、フルスピードで走らないとライトとして見栄えのしない使いにくいものでしたが。
 この通電ポッチを使って、外部電源からモーターを回すこともできます。

 このモーターはカラーバリエーションや形状バリエーションなど一切無く、1991-2008年ころという商品寿命を全うしました。


 上記トレインモーターに取りつける、台車枠部品。
 12v時代にはなかった部品です。そのかわり、12Vには用意されていた「中間車輪」が9Vではなくなり、三軸の動力台車を作るのが困難になってしまいました。
 また、12Vにはトレインモーターの車輪にロッドを付けることが出来ましたが、9Vにはその種の配慮はありません。これは蒸機メインの12Vから、電車やディーゼル機関車メインに移行したことの象徴でしょう。


 車輪。
 或る意味、9Vを象徴するのがこの車輪パーツでしょう。省略気味ではありますが軸受や軸バネが表現された車輪枠がどれほど有りがたいものだったか!
 実物の鉄道車両では、殆どの場合は車輪は露出せず、何らか枠に収まっているもの。4.5V/12Vではむき出しの車輪がリアルティを損ねていました(今の観点ではノスタルジックで悪くないのですが)。

 この形状の車輪にするため、車輪タイヤトレッドがこれまでの1ポッチ幅から半ポッチ幅になったのも大きな変化。

 また、車軸は先端尖ったピボット式。これまでの車輪より随分走行抵抗が小さくなっています。
 車輪+車軸は容易に外せます。しかし、車輪と車軸を分離すると復元不可能です(何らかの接着が必要)。

 この車輪にも欠点はあります。或る程度(2-3年)使い込んでくるとプラ部分が変形するのか、転がし抵抗が大きくなり、走行性能が悪化してくるのです。この改善は2006年のRCトレインを待たねばなりません(形状同じで組立式になり、車軸はプレーン軸に変更)。
 色は黒が基本ですが、2002年に旧灰色、2004年に新灰色のものもリリースされています。

 その他の12vからの変化を上げておきます。
・ボギープレート。凸がやや短いものに変更。
・トレインプレート(台枠28ポッチ長)が「6つ穴×2」から「3つ穴×2」に変更。ただし9V初期製品では「6つ穴×2」のトレインプレートも混用。
・動力車のウエイトブロックがなくなる。
・連結器のマグネットホルダーから開放ピンがなくなる。
 
<画像はbricklinkより。続く>
posted by 関山 at 12:37| Comment(3) | TrackBack(0) | レゴトレイン製品史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする