http://www.brickset.com/news/article/?ID=6430
大元はレゴ社の公式のpdfより。
「Master Builder Academy」シリーズはビルド育成要素のあるセット群で、これまでにlevel1〜3までがリリースされてはいますが、基本shop@home専用であり、当然日本での発売は全くありません。というより日本ではあまり話題になることもないようです。
その第4弾……Level4の情報です。




今回のテーマはスチームパンクと和風の建物。
目の付け所というか、コンセプトは凄く良いと思うのです。しかし、プロダクツはなんともいえない「コレジャナイ感」が。
敢えて酷評すれば、PDFでは背後のやたら立派なデザインやカット類に完全に負けちゃってます。
建物は少ないパーツ数でランドマーク的なものを作る、というコンセプトで考えれば納得はできるのですが、切り取り方に魅力を感じにくい。あと、お城の前に鳥居っていうのも何とかならないのかしら。
これなら昔の世界の冒険、東洋編の小箱のほうがまだ雰囲気は出ていたんじゃ……。
スチームパンクなメカに関しても同様。「ナディア」や「ラピュタ」や「犬ホームズ(宮崎回限定)」や「王立宇宙軍」なセンスまでは流石に要求しませんけど(笑)、やっぱり世界の冒険に出てきたメカとかのレベルに留まってるのがなんとも悔しい。
何がダメかといえば、レトロの要素出す文脈というか方向を見つけられてないように思えるんですよ。スチームパンクならメカに無駄に建物的なドアや窓が入ってて欲しいし、無駄にゴシックな要素だって欲しい。
でも、プロダクツで感じられるのはメカむき出し・メカ盛り過ぎなの悪い意味でのお子様的ビルド……。デザイナーは装飾過多な1800年代の蒸気機関車や蒸気自動車・トラクターなどはご存じないのかしら? また工学的な整合性が必要なことも……。
日本では公式展開されないでしょうけれど、正直悔しくはないな……という印象なのです。
そもそも、ビルダー育成的製品というか、ユーザのレゴリテラシーを上げる製品としては「クリエイター」「テクニック」もありますし、あちらのクオリティってかなり高く維持されてますものね。
なにより、本当にリテラシーを上げるのに必要なのって、新規の独自ライン製品よりむしろ、クリエイターと他ジャンルを組み合わせる「公式な」アイディアブックの類じゃないでしょうか。