この殆どは失敗に終わり、また経営にも良からぬ影響与えたのは知られるところです。
翻って、昨今の決算的には絶好調なレゴ社にこの種の失敗がないかといえば嘘になります。
2010年10月にサービスインしたものの、早くも2012年1月末にはサービス終了したオンラインゲーム、レゴユニバース。
そして、2009年に始まったレゴボードゲームも失敗事例の一つに加わって仕舞うのでしょうか?
(念のため記せば、暗黒時代は本業を疎かにして関連事業ばかりやってた感がありました。昨今の失敗事例は本業をしっかりした上での話なので、同一視はできません)
情報源は「all about bricks」の4月26日の記事「LEGO Games Cancelled 」より
ニュースでは、2013年予定の以下の新製品がキャンセルされたと伝えています。
50006 Legends of Chima

50003 Batman

50004 Story Mixer
なお、上記記事には上がっていませんが、2013年のレゴボードゲームとしては「50011 The Battle for Helms Deep」も予定されていました。これもやはりキャンセル?

画像までが上がりつつ、製品が出ないというのは過去にも無いわけではありませんが、「幻の製品」として後年に話題になったりしそうです。あと、もしサンプルが存在するとかしたら……? #50003はEBAYには出ているんですが……さて?
さて。
他のレゴ製品のサイクルと変わらず、ボードゲームも概ね1-2年で廃盤になりますので、2012年製品の在庫なくなった地点でレゴ・ボードゲームは終了ということになりそう。
ボードゲームのコマにレゴを使うというアイディアそのものは秀逸だったと思いますし、中にはレゴであることを生かした題材もあったりしました。

(#3844 Creationary。この手のゲームの定番の一つ、ピクショナリーのレゴ版で、レゴであること生かした好例!)。
ビルド面では、細かいパーツの供給、プリントパーツの供給。またミニフィグより小さなマイクロフィグが可能性を広げる部分もありました。穴あき1×1丸プレートもボードゲームあってこそ(笑)。
管理人はボードゲームの市場には明るくないのでわかりませんが、レゴボードゲームは旧来のボードゲームのファンに受け入れられなかったのでしょうか? ある程度の市場ではあると思うのですが。
一方で、レゴのファン的に見ると、競い合う要素のあるゲームと、競うよりも創りだす遊び・趣味であるレゴビルドの相性はあんまりよくなかったのかもしれません。頭脳を使うってことは共通しますが、その先に共通性は少なかったと。
(同じ電源不要ゲームでも、ボードゲームやTCGやSLGのファンと、TRPGのファンが相容れなかった理由もそこにあるというのが、元TRPG側にいた管理人の印象です。無論両立したり相互乗り入れしているファンも多かったのも事実ですが)
それにしてもレゴのボードゲームは日本での発売は全くありませんでした。
ルールブックの和訳という問題があったからというのは分かりますし、日本でのボードゲームがマイナーな存在であるのも分かるのですが……。