お約束というより今も昔も別格なのはプラレールとNゲージ。後者も低年齢向けに意外と普及してましたし、価格帯は簡素な入門セットならばレゴの4.5Vの電動セットとさほど変わらないものでした。まぁこれは今のPowerFunctionも同じ事ですが……。
(やはりレゴは高いのか? まぁ当時はともかく、今はレゴも鉄道模型並みに「一生の趣味」になりうるので、相対的価値は上がってるのかもしれませんけど)
無論、当時メジャーであったものの、今は完全に姿を消してしまった規格も幾つかあります。同じトミー製で、プラレールとトミックスの媒をしていた「スーパーレール」を覚えている方ってそれほどいらっしゃるのでしょう?
鉄道100年とSLブームに沸く1972年に発売開始。1970年代後半に全盛期。そして1980年代にスーッと消えていった……。
レールはHOゲージ風の、枕木とレールがモールドされたものでそれなりにリアル。
車両はリアルスケールのボギー車! しかし低年齢向けのショートスケールもありの二路線。
当然電池走行。しかしプラレールにはない方向転換は標準実装(え、おうふくプラレール?)。また、動力車によっては2段階のスピードコントロールまで実装。
客貨車の連結器はなんと標準でアンカプラー対応。


(上記画像はamazon.co.jpのデッドストック品より)
管理人はプラレールとミニミニレール派(おっとこれも失われし規格!)だったので所持はしていませんでしたが、遊びに行った先にあったり、デパートのおもちゃ売り場で眺めたり。
ただ、プラレールとは違う規格のものが増えることには子供なりに抵抗があり、積極的に欲しいとは思いませんでした(子供なりに互換性って大事にするのです)。
リアルな造形や各種アクションにもとくに惹かれず。それよりはプラレールの豊富なバリエーションの方が当時既に魅力的だったのでした。
まぁ造形やら機能に関しては、もう少し上の年代(小学校中学年以上)になったら魅力感じるのしょうが……その年代だともうNゲージに関心移っちゃいますからね。
それでも、1980年ころの単品客車製品「オハネフ25」には、玩具を超えた模型的なオーラを感じ取ってたものです(今調べてびっくり、たったの550円だったのですね。まぁNゲージ客車800円の時代ですからやはり高いか?)。
で、ここでいい加減な記憶ベースでぐだぐだ語るより、とてつもない濃いサイトを「2つも」見つけましたのでこちら紹介します。
http://ochaplarail.web.fc2.com/superrail.htmどちらのサイトも時間浪費注意です。ほぼ全商品をコンプリートされ、レビュウされ尽くされてますので。
「プラレール卒業したらスーパーレール」(「おもちゃであそぼう!!」より)
セット系も含むほぼ全製品情報有り。
http://www3.famille.ne.jp/~ki-palm/superrail/superrail.htm
「スーパーレール大百科」
主に車両・あとレール単品の情報もあります。
今の目で見ると、客貨車単品の揃いが凄い。「スハ43」とか「オハ50」が型式指定でリリースされてた玩具って。まぁ昨今のプラレールもそんな傾向ありますけど、当時の鉄道玩具を大人のマニアも対象にしてる今日のプラレールと同列には語れますまい。客貨車をたくさん揃えて鉄道模型的に運転してくれってメーカーの姿勢を感じます(例によってデンマークの某社の批判はいつもどおりなので割愛)。
さて、ここで敢えて特筆しておきたいのは「エアーコントロール」のこと。
http://ochaplarail.web.fc2.com/acsetumei.htm
アンカプラーレールと方向転換レール、ポイント1箇所をエアチューブで遠隔操作してしまうという前代未聞のセット※。時々、レゴのテクニック空気系を使ってのポイントなどの遠隔操作が話題になったりしますが(デメリット多そうで、得てして結局電動のほうが現実的……ということになるのですが)、天下のトミーは1980年ころには実現してた、というお話でした。
ちなみに、流石にこれは管理人も店頭などで見た記憶はありません。
管理人も小学生時代の行動範囲に玩具店・デパートはなかったので(プラモ屋はあった)、1980年代のスーパーレールに関する記憶は殆ど無いのです。最後に100系新幹線で幕を閉じたというのは初耳でした。思ってたよりも長生きしてたのだなぁという感じです。
※:玩具での遠隔操作というと、ミニミニレールはワイヤードリモコンの電動システム(ポイント・ストップ・方向転換)を1980年代にラインナップしてました。
また、バブル期のプラレールには、赤外線リモコンのポイントがありました。但し、この手はなかなか普及しないですね。赤外線リモコンはコストも下がってますけれども……。