先に1976年の日本版カタログについて、イギリス版基準で
「思い出す」という記事を上げました。
1976年はレゴのカタログが例年通りの全年齢向けバージョンと「高年齢向け」の
二本立てであった年。個人的に当時見た記憶があったのは後者のみ。前者は日本版でていたのかあやふや……という状態でした。
ですが、その後或る読者の方より1976年の日本版カタログのデータを頂きました。なんと2種類とも(有難うございます。そして記事にするの遅れて恐縮です)。
先ずは、存在を疑っていた、
1976年日本版カタログ(全年齢版)から紹介します。
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全12ページ。西ドイツ ハンブルグでの印刷。
例年は16ページですからややボリューム不足? 但し、情報量はそれほど変わりありません。大判写真・イメージ写真が少なめだからでしょう。されど、
レゴのカタログらしい余韻はたっぷりと。
全体に白基調。管理人のもつレゴカタログのイメージそのまま、という感じです。
但し、各ページトップの見出しが明朝体ではなく、
太めのナールなのにやや違和感がありますが。
なお、先に英国版紹介した「高年齢版」同様、
全年齢版も若干のストーリー仕立てです。これは1976年版だけの特徴ですね。2013年現在、それをやったらどんなことになるのでしょう(笑)。パパがモジュールタウンやSWの大物にハマってる……なんて状況になるのかしら?

表紙(画像はクリックでフルサイズ表示。以下同じ)。
「レゴ・ファミリー」の具現化という感じ。「レゴ」のカタカナロゴは1974年版カタログ以来の登場。以後、姿を見せていないと記憶します。
さぁ。
ファッションや髪型のセンスに1976年という時代を感じ取りましょう(笑)。それなりの大家族というのもあの時代の理想なのかなぁと思ったり。
ちなみに、古い写真で1970年代なかばくらいの日本人を見ると、今の日本人とは随分姿形が違うものだと妙に感心したりしますが、同じ事って白人でも起こってるのかも。まぁ服装と髪型のせいだとは思いますが。
それにしても、
表紙に製品が全く入っていないというのは今思えば大胆ですよね。
それでも、レゴのカタログと云われて全然違和感がない。物凄い写真ではあります。

2頁。
先の「レゴ・ファミリー」の解説があります。3人兄弟+いとこ2人、なんですね。フランク家、という設定だそうですが、ひょっとしたら国別で設定違ってたりして(笑)。
カタログ2頁でお馴染みのレゴの効能書きは、今回はかなり大人しいです。

3頁。
順路通りで、デュプロから。1975年と変わらないラインナップですが、台車ベースの小セットが加わっています。

4頁。
基本セットは1976年から刷新されておりすべて新製品。やはり
10/20/30/40/50と切りの良いナンバー。
レゴランド仕様の小さなタイヤと、ホームメーカー(レゴファミリー)の大型フィグが加わっています。ホームメーカーフィグは今見ると古いのですが、1975年までの基本セットではブロックの組み合わせで
人形表現していましたから(参考) これはすごい進歩でした。
なお、10/30/40では箱絵で、
人形のドレスも造れることが示されていますね(#40はキモノかしら?)。このセットが男女性差のない玩具であることを示しているかのようです。
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