4幅車や鉄道関連以外にも
「セット内の組換作品」でも頑張っておられる、Mugen様の新作です。
新作と申すには、ややタイミング遅れてしまいました。ただ、
商品の季節的にはベストですし、#10229も一般販売(
而も激安価格
)始まったということでお許しをば。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=514091 #10222ベースの、
「ウインタービレッジ ブックショップ」
屋根構成変えることと、建物の左右を変えることでイメージチェンジ。無論、パーツ制約上元セットのイメージは残っておりますけれど、でも同じ村の並びにあるってことなら様式が揃ってる方が寧ろ自然でしょう。何より
「往年の箱裏組換」ムードも満点。 メインの建物+東屋+自動車等という基本構成を維持しているのも嬉しい。
オリジナルの丸い出窓は普通の八角出窓に。
東屋は露天のコーヒースタンドに化けました。
ボンネットの1930年代的なトラックが、
キャブオーバーの1950年代的なトラックに化けたのも見ものですね。如何にも、有りそうな形ですから。
もちろん、インテリアも。
商品になる部品を探す・見立てるのがこの種の組換の難しさだと思うのですが、#10000代ならではの大量のタイルを生かし、「本」に見立てたのは巧いです。レジ前の雑誌立ても楽しい。あと木の小さいのを室内にクリスマスツリー?として立てたのも面白いです。
ありがちな言葉で恐縮ですが、
「名作ならではの、名組み換え」ですね。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=517377 #10229ベースの、
「ウインターコテージとスキースロープ」
あまりに安直な感想ですが、
「元セットより、魅力的」?
いやまぁ元セットの優れたパーツ構成あってですから、#10229がイマイチって意味ではありませんが。あれはあれで凝った・細かい構成ですから……。
さて。
大屋根のロッジは、往年のダイヤブロックユーザでもあったMugen氏らしいデザインですね。1970−90年台のダイヤにはこのデザインが歴代3種くらいあったと記憶しています(笑)。押し出し・インパクトの強いデザインはインパクト充分。片隅が車庫というのもダイヤにあったような? 知って知らずか分かりませんが好ましい引用ですよ。
また、大量の白プレートを使ったスキースロープも面白い。ロッジのデザインも相まって、
ウインターリゾートの雰囲気ばっちり。(なも氏のRhbな電車か、Ryokuchakuma氏の地鉄電車で出掛けたくなる……。小さな村の、ちっちゃな電車が似合いそうです)
グリーンのパーツ総動員したクリスマスツリーは名アイディア!
橇は転用じゃなく、別パーツで組換。仕事が丁寧。
スノープロウつけたトラックは、
ブルドーザーに変身。組換に思えぬまとまりの良さ!
ロッジに目を戻せば、二階の真ん中に出っ張りが設けてあり、平板な印象になるのを防いでいるのですね。
もちろん、インテリアも楽しい。1階の階段周りの構成が巧い。
階段の奥に厨房が見える配置は凄く奥行き感があります。階段も実は
元セットにない要素ですが、パーツで構成。
2階は寝室。ベッドはオリジナルよりこった意匠に。
楽しいのは3階屋根裏。
なんと鉄道模型部屋。左は新幹線、右はTEEでしょうか?
、なお、この組換を一掃好ましく見せているのは、
裏から見た断面の「屋根裏の柱」でしょう。ほんのプレート一枚なのですが、これだけで木造家屋の「らしさ」を強調しています。最小限のパーツで最大限の効果!
元セット#10029の詳細画像(インテリアなど含)は
こちらへ(brickset)。 優れた組換を見た後だと、元セットの新たな魅力にも気が付かされるのです。