さて、今夜は昔造った機関車の調整に追われました。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=461983
ドイツ連邦鉄道18.4(バイエルン王立鉄道S3/6)。
この娘、2年ほど前にBBB-XL化したのはいいのですが、それ以降まともに走らなくなってしまいました。「平面」ならなんとかなるのですが、ちょっとでも凸凹あるとダメ。また速度出したりの動的要素があったりすると確実に脱線する。そのうえ、強度がないので部品はバラバラ撒き散らす。脱線王女。
足回り(2C1)を「1+1C+2」というアレンジ(※)しているのが原因かといえば、同じ足回り(勿論BBB-XL)の国鉄C55は脱線しにくく落ち着いています。
※:シリンダを作りやすくなるメリットが大きいのです。2C1をガチだと、シリンダという重量感のある部分を小さく作るか先輪側に持たせるかという妥協が必要なので。
原因はひとつ。2005年の初製作時に調子に乗って組み込んだリアル4シリンダ機構。
高価なHOゲージの模型のように、実物同様の4シリンダ機構を組み込みという技術的チャレンジを行った由。しかし、その代償として機構は複雑になるわ動輪は回転しにくくなるわ(抵抗大きい)、先輪や従輪の取り付けに無理が出てきて走行性能に影響するわ。無論調整はめんどくさいわ。
どう考えてもイベントでガンガン走らせられる状態ではありません。
思い切って、4シリンダ機構を全て撤去。普通のメインロッド+サイドロッドのみに改造してしまいました。関連してフレームを実用本位の頑丈なものに改め走行中の「緩み」を最小限に抑える。先輪の取付強度も高める。再調整に手間取ったものの、なんとか「更生」できました。
(外見は変わってないので写真は省略……あ、でもそのうち#182との2ショット撮るかも)
正直、かなり迷った「更生」でした。中二病的とはいえかつての技術的チャレンジを放棄するのはやはり気が引ける。
でも、機関車は無事に走ってなんぼです。実物は勿論ですが、模型だって走らない機関車は評価されません(一般に鉄道模型のコンテストでは「走らない機関車」は審査対象外。そして持ち込むのは「鉄道模型」のイベントです)。
こうした調整、本番までに何両か手がけたいと思ってます。