レールは円1周のみで、見方によっては簡素なセット? 当時の4.5V動力入りのエントリアイテムと言う性格もありました(その上に#182、そして12Vもあったのです)。

青レールの魅力は適度な玩具っぽさと控え目なカラフルさ。それが上質なABSでかっちり造られているというというアンバランス。古いレゴの持つプリミティブな魅力。
青いレール。赤い信号機や転換バー。白い枕木。それから赤と青の連結器。
このコントラストが、今の中間色だらけのレゴに慣れると却って上品に見えてくるのですね。
(勿論、メインの創作素材としては中間色だらけの今のレゴは大好き。ここは飽く迄切り替えて楽しんでますよ)

バッテリーカーは有蓋車に見立てられたもの。黒い車体は#182と共通します。
ちなみに「International TRANSPORT」のシールは片面があまりにずれて貼られていたので、ドライヤーで温めて剥がし、何とか残ってた粘着力で貼り直してしまいました。

クレーンのついた緩急車は独特の玩具的楽しさ。クレーンの実用性云々いうのはこの雰囲気の前では野暮。

クレーンの部品はbb72c01というもので、1967年から1978年に使われたもの。この製品への採用は末期です。
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?P=bb72c01
金属のハンドルに独特の味があり、ビームがトラスで抜けているのが綺麗。

黄色のラインが美しすぎる。
この機関車もまた隙のないデザイン。この時代の品の常で、パーツのどこかを差し替えでもしたらやっぱり雰囲気は壊れてしまいそう。今となっては貴重品な黄色の小窓群は捻出したい誘惑に駆られますが。でもここを赤や白、クリアブロックに変えちゃダメでしょう……。あと、ヘッドライトやグリルを今の部品に交換するなんて言語道断。
グリルといえば、窓シャッターを側ルーバーに代用しているのは効果的です。ちなみに開けても何もありません。
4.5Vモーターは1976年以降のテクニック軸出力付きのもの。箱写真やインストもそうなってますので、この製品の統一仕様なのでしょう。ちなみに#182はテクニック軸なしの古いタイプ(手許のがそうだというだけで、後年変更された可能性はありますが)。
さて。
箱・中身とも美麗であり、万事快調にみえたこの品でしたが、このモーター(中身)だけはダメでした。
(この悪戦苦闘のため、この記事の掲載が遅れました……)
一応動きはするのですが、既に#182やらyonenaga氏のコレクションなどで「快調な4.5V」を拝んでいるだけに回転数の低さとトルクの無さが明確です。
バッテリーカーの差し替えとか、接点磨いたり分解注油とか手を尽くしましたがそれでもダメ。まぁ4.5Vのパックモーターは今となっては高価な部品(※)ではないので、一番なんとかなる箇所ではありますが。
※:飽く迄中古品の話。新品にこだわるとそれなりに値が……。

編成はオリジナルでも纏まりは妙に良いのですが、やはり増結もしたい。
取り敢えず#182のフラットカーを連結。同じ時代なので似合わないわけがない(笑)。他にも増結貨車準備中。次回記事にて。

この機関車は飽く迄入換に小運転用であり、客車は似合うまいと思っていたのですが。
#137他で試してみたら、結構サマになるので驚きました。意外な一面・意外な魅力!
思えば、赤い凸型の機関車と青い客車の組み合わせというのは、1970年代後半の日本人にとっては割と見慣れた?組み合わせではありましたからね。
自分は大阪駅やら京都駅のホームで、当時の山陰本線やら福知山線やらのそういう列車をそれこそカタログの#183同様に、「いーなー」と半ば羨望で眺めてたのでした。