今度は、やはり1970年代に憧れていたモデル。#183を入手。
当時のレゴ汽車シリーズの中では唯一「蒸気機関車以外の」製品であり、
4.5Vでは初めてのディーゼル機関車でもありました。1976年の製品で、1979年までカタログモデルであったように記憶します。
(1978-1980年の日本語カタログは何時か拝みたいものの一つ!)
なお、この製品は灰レール初期の1980年(日本では1981年)、#7720という良き後継者に恵まれたのも特筆すべきこと。
実物のイメージは
成田鉄道D1001? いや、レゴ社のデザイナーが日本の片田舎で使われたディーゼル機関車を知っているわけはないのですが。
でも、このタイプの古典的な小型ディーゼル機関車で凸型というのはヨーロッパで該当する形式が全く思いつかないのです。この時期のドイツの古典内燃機はL形でしたし。ほんと、どこからプロトタイプ引っ張ってきたんでしょう?
成田鉄道D1001の画像参考
http://blogs.yahoo.co.jp/dmf31zs/47662421.html なんと1977年ころまで健在だったらしいです。

箱・中身のコンディションは
「こんなところで運を使い果たしていいのだろうか?」レベルの極上。デッドストックの可能性を疑うほどの良好さ。年代相応の傷みは皆無。これじゃ遊ぶのに抵抗があるほど……。先の#182も上物でしたが、今度は更にすごかったと。
(1990年代の中古でもボロはボロいのとは対照的です)

当時の子供なら感涙するであろう、魅力的なパッケージ。
例によって機関車は組まれた状態で入っています。機能を示すイラストや信号機、ステッカーのパターンもいい味出しているのですね。
当時の機関車が完成品だったのは、他の対抗製品……鉄道模型の廉価入門セットへの対抗意識だったのでしょうか? 確かにバラバラの部品ではインパクトが弱いのかもしれません。
因みに箱のシールの言語より、入手したのは
スペイン版と判明。でも、購入したのはオーストリアのセラーから。
この製品に一体どんな物語があったのか気になるところです。古い割に遊びこまれ・使い込まれがないのは嬉しい半面、買ってもらった子供があんまり好まなくて、遊ばれなかったから……とか考えると切ないのですが。(気に入られれば、遊びこまれてそれなりの傷みがつくでしょうから)
確実に言えるのは、デンマークで製造されてスペインに出荷され、長い時間を経て中欧に流れ着く。その先に遥か日本にやってきたということ。この製品の
旅した距離は尋常じゃありません。
ちなみに、1977年スペイン版カタログというオマケ付。而も美品。
やっぱり運というものを浪費しちゃってます。

箱の裏。1976年の品※ですので、やはり組み換えモデルの掲載はありません。しかし、機能を示してシンボル性のある魅力的な箱。
当時の汽車シリーズはダークグリーンベースでしたが、1980年代の銀箱とは違った良さを感じます。
※:当時は一部の中箱・大箱のみ掲載。全製品に箱裏モデル掲載は1978年から。
<続く>