http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=505686 brickshelf(もう見られます)
少し前になりますが。
#4207パーキングの記事を書いていて思ったのは、ウチは鉄道のアクセサリとしての
自動車を作りまくってるのに気がついたらインフラ整備がなおざりになってるなぁということ。ガソリンスタンドとかディーラーとか修理工場とか中古車屋とか。
立体駐車場は……大物すぎるが故に先の課題に置いといて、まずは手軽に?自動車輸送用の貨車(車運車)を作ってみました。
ただ、問題点がいくつも幾つも。
まず、
本物の乗用車に比べてレゴ車は比率的に車高が高い(低車高な「関山車」でも!)。2段積みの車運車では致命的な問題になります。他の機関車や客貨車に比べて背が高すぎてはカッコ悪いですし、なにより拙宅の運転環境には立体交差ある以上
「車両限界」の厳守は必須。
また、それに関連して貨車自体の車高というか床面を少しでも(1プレートでも!)下げたくなります。したがってボギー車は避けたい。トレイン車輪の真上にボギープレートで1プレート分、更にトレインプレートで1プレート分。計2プレート分も床面が上がってしまいますから。
(小径車輪使うのは、あの車輪の耐久性面でやはりダメ)
で、前者の対策になったのは2012年からの新型屋根部品。低車高で2シーターが可能になった夢の部品で既に1プレート車高を下げた車が或る程度揃って来ました(シトロエンGSやCXなど。あとBMC MINIとか)。積載車種を限定すればなんとかなると。
後者の対策ですが、
欧州でよくある「3軸連接車」をプロトタイプにすることに。日本でもク9100形が1両だけ試作されてボツった形状ですが、あちらではポピュラーな形状なのだそうで。どうせ積むのは欧州車メインですから、欧州型で作ってしまえと。
3軸車運車の実物についてはこの辺を参照。写真がわんさか。
http://www.flickriver.com/photos/tags/autotransportwagen/interesting/ しかし、
3軸連接車というのは足回りが不安。構造的に1−1−1。どう考えても安定するとは思えません(実物はリンク機構とかで何とかしてるんだと思います。多分)。

でもまぁ、まず足回りだけテストしてみました。巧く行けば儲けものという感じで。
安直な、もといシンプルな作りですが。
多少のフラつきはあるものの牽引でも推進でも意外と脱線しません。これで決定。
そして車体に取り掛かりますが、予想外に苦戦。
もともと少しでも車高下げるための極限設計なのですが、そこで更に振りかかってきたのは「欧州の車運車の多くは、二段目の床の一部が可動して斜路の一分になる作りであること」という追加課題。ちなみに日本の車運車のほとんどは固定ですが(先のク9100も含め)。
そんなわけで、ヒンジ組み込むのに割と苦労しました。最初は角度が自由な旧タイプヒンジ使おうとしましたが、どうしても自動車の重みで床が垂れないロック機構が造れず断念。カチカチヒンジのお世話に……否定してたカチカチも時には役に立ちます。ただ、これだと斜路部分の角度が急になりすぎるので、搭載時に車がお腹擦らないような作りに気を配りましたが。全体にスケスケなのはこれが理由です。
また、車体構成は最初もう少し見栄えに考慮するつもりだったのが、ヒンジの問題とか解決してるうちに
構造上の選択肢がなくなっていき、ポッチ間にプレート挟み込む手法多用して安直にまとめざるを得ませんでした。おかげでプレート裏面露出しまくりで妙にゴツい。まぁ
見た目より強度はありますけどね。

積載床面をタイルではなくポッチを出しているのはタイルの分の0.5プレート分を稼ぐのと、自動車の転動を防ぐためで若干の効果あり。空車・積車ともに試運転。問題ない走行に一息つけたのでした。

積載は1500-3000ccクラスは上下2台づつで計4台。
1500ccクラス6台も最初考えましたが、全長が40ポッチ近くなり他の車両とのバランスがあまりに悪くなるので断念。

500cc以下のクラスが交じると5〜6台積みも可能になります。連接間に跨がる積み方での走行させましたが短期的には問題ありませんでした。
(続く)