一つ目が、1970年代の初代「走れ 機関車」セット。



ダイヤブロック初のレール物が「走れ機関車」です、レールは今見ても画期的なブロックそのものの上を走るというものでした以上の写真・解説は「Diablock History 70年代-Part1-」より
このタイプは管理人の記憶には全くありません(つまり1970年代でも前半です)。
写真を見る限り、機関車と客車の裏に張り出しがあって、レール(ブロック)間の太い溝を誘導されるようです。ポッチのついたブロックをレールに見立てるのは面白いアイディアですし、直線レールはまさにブロックそのもので代用できるので合理的でもあります。但し外見は鉄道と言うよりは新交通システム(所謂AGT)的で、これが欠点といえば欠点なのでしょうが。
「走れ 機関車」の名称が、その後2000年代になっても「走れ! トーマス」としてダイヤブロックの電動汽車セットに使われ続けたのは興味深いことです。

2つ目が、1987年頃の「リニアカー」以降に使われるレールシステム。色は紺色基調(後に他の色も)。
レールそのものも「直線」「曲線」「ポイント左右」「90度クロス」「勾配」と豊富にラインナップされています。
システムとしては「リニアカー」以降、「スーパー新幹線」「走れ! 機関車(1990年代版)」「原人きかんしゃ」「トーマス」と2000年代なかばまで使われる息の長いものとなった由。
動力車も「手押し」「単三電池走行。前進・ストップのみ」「赤外線リモコン」「バーコード自動制御」と多種多様なのは、モボ様の「Freemode」の各記事やMugen様の上げて下さった1987〜1993/2003年カタログで知られるとおり。まぁバーコードリニアカーを頂点に、以後技術面での後退あったのは残念ですが。
(まぁ、この手はおもちゃに限りません。鉄道模型のデジタル化だって進んでませんよね?)
さて。この間に「ミッシングリンク」がありました。
管理人が1977−79年ころデパートの玩具売り場で見ていた、レゴ4.5V的なレールシステムのダイヤブロックの電動汽車セットです。蒸気機関車と青い客車がセットになっており、子供心にはそこそこリアルに?見えていたものでした。
こちらに関する資料が全く見つからず、困惑していたのですが。
先日モボ様から教えていただいたのですが、この「ミッシングリンク」がヤフオクに出品されていました。



http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k153755187
より(過去形ですいません。でも、理由あり)。
これです。これが1977−78年ころに見ていた件の品。
レール形状は記憶どおり、レゴ4.5V的なもの。客車も記憶どおり青です。ただ、全体のデザインは思っていたよりは玩具的な雰囲気強いのですが。機関車に黄色の成形部があったことや、いかにもなダイヤモンド煙突にカウキャッチャはここまでおもちゃっぽかったかなぁと。
一方で黒いデフレクタやキャブ。省略されていない炭水車! そして足回りのロッドは記憶にあったものよりもずっと「本物志向」なのでした。
レールシステムはその前、或いはその後のものとは全く互換性がなさそうです。ダイヤの電動トレインとしては唯一、実物同様に「フランジが車輪側にある」のは印象的。後世の「リニアカー」はフランジなし車輪+レールに縁付きでしたから。
信号機は割とリアルな形状。レゴ4.5V同様にストップレールの機能をもっていたと思われます。
フィギィアは当時のドイツ製?組立人形。女の子の変な髪型は記憶にあります。付属品のアコーステックギターは如何にもフォーク全盛な時代!を感じさせてしまうのですが(笑)。
あと、箱のデザインは上の「走れ 機関車(初代)」よりもずっと洗練されています。箱左上のブロックを組み子供のアップは良い意味でレゴを意識していますね。紺色基調も高級感あり。書体や文字組も全く古さを感じさせないもので、1970年代前半までの垢抜けない感じとは一線を画します。
それから、インストのデザインは書体やレイアウトも含めて1980年代のものと同じ。この頃に基調ができたいたのでしょう。
それにしても……。
このシステムに他に製品はなかったのか? いつ頃まで健在だったのか(自分の記憶だと1980年には見かけませんでしたが)。そして「タウンシリーズ」とはなんぞや?
ミッシングリンクはつながれど、新たな謎は尽きません。
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無事、管理人が落札しました(笑)。
近いうちに記事書きます。「日に一度ママとあそびましょう。」の中身も気になります。