elalfreddo様の作品はたまたま集中アップされた関係で、まとめて紹介することになった次第。シンプルに見えてじつは細かいところであるとか、渋いカラーリングであるとか世界観の統一感が素晴らしい。初見時には思わずほれぼれと見込んでしまいました。まとめ方が巧い作品群なのでしょう。
あとは青レール4.5Vの作品が偶然にも2件。
先日は1980年代の灰レール4.5Vの世界を満喫したものですが、青レール時代には更に時を超えた魅力と言うかおもしろさがありましょう。そして、その「動態保存」「復元作品」をなさるファンが少なくないことも嬉しく思うのです(やはり、管理人に懐かしいのは青レールですから)。
◆elalfreddo様の、信号所



欧州系のストラクチャーではお馴染みの、線路を跨ぐタイプの信号所です。
煉瓦+木造。一見シンプルにみえ、足元の煉瓦部分は「1×2プレート」積み上げた、リアルレンガ積みです。全体のバランスも良い、気になるストラクチャーです。
屋根が黒を基調に、紺や青を混ぜてウェザリング?効果を狙っているのがおもしろいですね。
◆同じくelalfreddo様の、欧州型客車



モデルはフランス国鉄のコライユでしょうか?
側窓に4×5サイズの窓を横にして使っているのが目を惹きます。大きな窓ゆえの心地よさ。モノトーンのカラーリングに適度なレベルのディテールもバランスが良いのですね。
正しく、9V以降の「レゴの客車」という感じ。
なお、足回りは2軸です。この軸距で2軸ということは何らかの復元装置が?
別の客車、こちらのカラーリングも美しい。


http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=465409
◆同じく、elalfreddo様のフランス国鉄のディーゼル機関車



http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=465412
いわゆるゲンコツ顔のディーゼル機関車。雰囲気的にフランス国鉄のだと思いますが、さて?
近年のトレインビルドとしてはシンプルな部類に入りますが、やはりバランスの良さと配色の美しさが印象的です。先の客車たちを牽かせたら様になることでしょう。
◆同じく、elalfreddo様の小形ディーゼル機関車



入換用の小型機ですね。9Vトレインモーターギリギリのサイズです。
この作品にもシンプルな美しさと、配色の良さが感じられます。
すべてまとめて、ひとつの世界観ができているようなモデル。
◆PatrykZ様の、ドイツのディーゼル機関車+貨車編成



ディーゼル機関車は、他ではちょっとみたことのない不思議な形状です。おそらくは黎明期の特殊な試作機という感じなんでしょう。ジャック軸によるロッドドライブがそれらしい。
(あと、よくみると屋根はRCトレインの「電池BOX・受光部一体トレインプレート」を上下逆に使っているんですね)
灰色の車体に、白い手すりはなかなか効果的。
貨車は、石炭車(ホッパ車)の逆台形の車体形状に、細かいディテールが大変に印象的。スロープやプレート以外での斜め表現は新鮮です。三角の標識板を補強にみたてるとは。
◆rekok様の、4,5Vの大型蒸気機関車



http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=43732
4.5Vといっても青レール時代を意識されたデザインです。歴史的復元機関車ともいえましょうか? 車軸配置は「2B2」? ちょっと不思議な感じです。ロッド(魔改造?)はどんな動きをするのでしょうか?
なお、レールや背景のストラクチャーなども時代があわされていますね。
◆Ladaube様の、1970年の製品を意識された、4.5Vの列車編成






http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=454122
一見して1969〜70年頃のトレイン製品のように見えます(モロに青レール時代です)。
しかし、よく見ると適度なアレンジの加えられた「作品」になっているのですね。特筆すべきは「当時の部品を使って」のアレンジということでしょうか。時代考証?がきっちりしているので違和感が皆無です。
(また、クリア部品の劣化もこの作品では「味」に感じられます。時を経てきたもの固有の)
郵便車に荷物合造車、また「SNACK BAR」表示のある展望車! 「INT-EUROPE」表示のある赤い蒸機も印象的。
こうした時を超えちゃったような作品が見られるのも、レゴの深いところでしょう。
古いものが、古いだけじゃないのですね。