作品の写真も何度かいただき、見事なまでの世界観の統一ぶりと現在に生きる4.5Vの「動態保存」の意味合いより、世界に向けての発表を願いましたところ、brickshelfにて発表頂けました次第です。
活ける「レゴトレインの歴史」たる、Yone様の世界をお楽しみください。
●シーナリー篇



http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=488941
まず、世界観のこだわりが素晴らしい。見事なまでに1980年代の製品とそのアレンジに揃えられているのですね。ここにはモジュールタウンも中間色はおろか、1990年代の9V時代の製品・部品さえ排除されています。
ストラクチャー、車両とも当時のものもあるようですし、後からの部品購入で再現されたものも多々あります。後者が可能なのも「レゴ」の懐の深さといえましょうか。

エンドレスから側線が分岐したレイアウト。レールは全て灰レールで揃えられています。
踏切のサイプレスツリーは希少部品なのですが、この部品じゃないと出せない効果なのだと痛感させられます。歴代の家モデルが並んでいるのも嬉しい。

実際に列車を停止させることのできる腕木信号機は4.5Vを象徴するアクセサリ。
駅と郵便局の取り合わせも似合うものですね。
●#7710篇
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=488943

7710は1980年(日本では81年)の手押し列車セット。4.5Vモータ搭載へのアップグレードは意識された製品でした。黒い蒸機のあとに赤いバッテリーカーという編成が堪らないですね。支線区の混合列車に、本線から直通の郵便車が併結されたという風情でしょうか。
ちなみに、4.5Vは整備状態がよく、かつ純正の灰/青レールの上だとこれくらいの牽引力はあるそうです。ダメなのは9Vレールの上の走行で、牽引力がガタ落ちするとか。
●#7898(1980年代風)篇


http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=488944
#7898は2006年のRCシステムの貨物列車です……が、自作の「DB」ステッカーに、細部の色替、パンタのプレート仕様化(しかも「赤」)で見事に4.5V風の機関車に化けるのですね。もし、レゴのトレインシステムが9Vにならず4.5Vを維持していたら……のifのような作品です。

それにしても、1980年の12Vの旗艦#7750インターシティの客車に増結郵便車(どちらもなんと再現品!)が違和感なく似合うものです。アレンジセンスの絶妙さよ!
以上、「昔のレゴ」に憧れる方のご参考になれば幸いです。
今からでも、昔を取り戻せるのもレゴのいいところなのですから(現行品に比べて予算は掛かりますけれど……)。
<続きます>