
<500形を従えた3連!>
http://www.brickshelf.com/gallery/sekiyama/clocodile/Keikyu-Interurban/230/
(他画像はこちら。検閲済)
1930年に湘南電鉄デ1として製造。デビウ当時には車内中央に4ボックスのクロスシートがあったとか。その後ロングシート化されたり、3扉の増備車があったり、色が何度も変わったり、更新ですっきりした姿になったり……とあれこれあって、1978年まで京急で活躍。しかし、かなりまとまった両数が高松琴平電鉄に譲渡され、そちらは2007年まで運用されていました。驚くべき長寿電車。
保存車も京急自体の復元車のほか、鉄道模型メーカー・関水金属本社のものが有名でしょうか。
詳細はこちらへ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%98%E5%8D%97%E9%9B%BB%E6%B0%97%E9%89%84%E9%81%93%E3%83%871%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8A
1930年の電車とは思えぬ、大きな側窓が特徴でした。
流石にこの車には乗車経験があります。といっても琴電の30形としてですが。
1991年夏で、既に「いつか無くなるだろうなぁ」という雰囲気。まさかその後26年も使われるとは思っていませんでしたけど(笑)。窓の大きさ、そして大窓から吹き込んでくる風に感激したものです。
●レゴ化 その1
やはり、2006年に一度レゴ化を試みています。
側面・前面窓は1960−70年代のドア部品(32bc01/33bc01)を上下逆に使う手法で再現しました。ちょうど電車窓の窓桟になるのがポイントですね。
(ほかに大窓を強調する意味で4幅で横組みする手法も考えました。実は今でも未練があったりします……)
そのため、車体は窓下の白帯部分で上下が分割になってました。合わせて屋根は順組なので「順→逆→順」と窓まわりをサンドイッチする作り。非常にデリケートな取り扱いを要求しました。

前面の表現はヒンジプレート駆使。微妙な角度をつけるのにえらく苦労。
ただし、強度が致命的に足りず(走行中にヒンジ緩んで隙間開くなんてザラ)。あと前面から見たときに少し幅広に見えるのも納得できませんでした。
ちょっと、強度面でストレスの溜まる電車でした。
●レゴ化 その2
2010年夏にデハ500−クハ550を更新した際、「増結用」としてついでに改修したものです。
改修のポイントは「強度の確保」。部屋の中持ち歩くだけでバラける電車は実用になりませんので。
まず、窓まわりは上下逆のままですが、床下機器まで全部逆組にすることで車体の強度を確保。屋根のみは順組ですが、これは屋根外しできる普通のトレイン作品と同等です。
前面も斜めに角度をつけていたのをやめ、半ポッチずらしに割り切り。関連してテールライトの表現も大げさなのを控えめに。改修して1年後に以前の写真を見ると、前の表現のほうが頑張ってたのは分かりますが……強度には変えられません。このトレードオフは難しい。
ドアの開閉機構は維持しています。

うーん。
京急230、というより「最大公約数的な日本の旧型電車」という姿かも。
ちなみに230にしちゃ窓が小さいかなと思い、2006年地点では存在しなかった新規格窓の1×2×3も試してみたのですが……あまりにすっきりしすぎて旧型車ぽさが消尽してしまい、断念。窓の大きさという面では悪くなかったのですが。

戦後仕様なので車内はロングシート。形状・塗装は1960年頃の設定ではあります。


(左)運転台は簡易に再現。機器が少なめですが、戦前の電車の運転台というのはこんなものでしたので。
(右)床下まで完全に上下逆組なのが分かるアングル。
改修前からですが、台車の片方はトレインモーターに差し替えて自走できるようにしています。将来230を増備して同型車だけの2〜3連を組ませるというのは夢ではありますね。

同じ吊り掛け車の500形の増結車として、ぶらさがり。
京急は今も昔も「必ず先頭車は電動車」で編成を組みますので、デハ−クハ+デハの3両は落ち着くものです。形がまちまちでも色が揃ってる混結というのもまた楽し。
運転会などでは、この3両編成でお見せすることが多いです。

左から230。500。730(600)。
往年の名車を続けてきた京急シリーズですが、「あと1形式 4両」がお見せ出来る状態になっています。
過去の試作品から予想つくとは思いますが(笑)、今度は現役の車両ですよ?